ニューヨーク州弁護士で信州大学特任教授の山口真由氏が30日、ツイッターを更新。アカデミー賞授賞式でウィル・スミスの妻ジェイダさんの髪型をやゆしたコメディアンのクリス・ロックに言動に言及した。

 クリス・ロックは授賞式で脱毛症で悩んでいるジェイダさんの髪型をやゆし、ウィルの怒りを買い平手打ちを食らった。米国ではクリスではなく、ウィルの行為に批判が高まっているが、山口氏は「クリス・ロックは2016年のアカデミー賞ではアジア人を愚弄した」と過去の授賞式の言動を指摘。

 その上で「表現に暴力で応答するのは許されないが、ポリコレが行き過ぎて、平時、容姿になんてまさか言及できないアメリカで、その反動か、ジョークの領域だけは病気を含む残酷な表現が許され、普段言えないことを言うって構造そのものがグロテスク」と米国の歪んだ言論空間を嘆いた。

 クリスは2016年の受賞式でもアジア人に対する人種差別と受け取られかねないジョークを飛ばし、物議をかもしている。