俳優・梅沢富美男(71)が28日放送のTOKYO MX「バラいろダンディ」に出演。第94回米アカデミー賞授賞式で起きた米俳優ウィル・スミスの〝怒りのビンタ〟に言及した。

 プレゼンターを務めた米コメディアン、クリス・ロックの発言にスミスが激高。壇上に上がってクリスの顔面に痛烈ビンタを食らわすと会場が凍り付いたのだ。〝放送事故〟が起きたのは長編ドキュメンタリー賞のプレゼンターを務めたクリスが、ウィルと同伴していた妻ジェイダ・ピンケット・スミスのボーズヘアを映画「G・I・ジェーン」になじってジョークを飛ばしたことだった。これを妻への侮辱として激怒したウィルは暴行に及んだというわけだ。

 MCふかわりょうから意見を求められた梅沢はウィルの行動を称賛。「容姿のことをネタにして笑いにしている子に言ったんだったらジョークになる。だって、それをいじってもらって商売にしている、売り物にしているわけだから。でも、奥さんは違うからね」と説明。

 続けて「あの場で黙っている人はいないと思うよ。俺もやるね。うちのかあちゃんのことを言われたら。もしも止められたら楽屋まで飛んでいくよ」と〝実力行使〟するとキッパリ言い放った。

 アカデミー賞の舞台での行動に批判的な意見も出ているが、梅沢は「第三者は何とでも言えるよ。俺だったらやるね」「世界中の人に奥さんをさらし者にされたらどうだい? 俺はそんなもの(クリスのジョーク)を擁護する必要はない。立派だと思うよ」と力を込めた。

 コメンテーターの「NEWS」小山慶一郎(37)は「やはりイジっていい範囲があると思う。その人が悩んだことをイジっちゃいけない。そこを把握した上でMCってやらなきゃいけないと思う」と梅沢に同意。さらに「MCの方ってたくさんの出演者の情報を入れとくべきじゃないですか。どこまで自分が振っていいものか、計算しておかなければいけない。そう意味ではこういう状況になったのは仕方がなかったと思う」と持論を述べた。

 また「(クリスが)奥さまにちゃんと謝罪しているのか、そこが知りたいところですね」と話した。