丸山穂高元衆院議員(38)が15日、自身のツイッターを更新し、ウクライナ情勢をめぐる日本維新の会の鈴木宗男参院議員(74)の発言に言及した。

 鈴木氏はロシアのウクライナ侵攻について、力による主権侵害や領土拡大は認めないとした上で、「原因をつくった側にも責任がある」と主張。丸山氏は2019年、北方領土の「ビザなし交流」訪問団に同行。滞在中の言動を問われ、当時所属していた同会を除名された過去がある。

 ウクライナ人政治評論家のナザレンコ・アンドリー氏の「丸山さんより遥かに酷い失言かつ侵略戦争への加担ですが、日本維新の会は政党として対応を検討されているのでしょうか?丸山さんが質問しただけでロシア大使館に謝罪しに行かれた記憶ありますが、鈴木氏の親露プロパガンダ拡散がスルーされると、とても不公平だと感じています」とのツイートに対し、丸山氏は「鈴木宗男議員発言への維新の会の対応はまさしくご指摘の通り、不公平かつ矛盾に溢れたもの。ただ本件で維新は糾弾決議を出すどころか、このまま世論が大きくならなければスルーかと。他党の矛盾へは喧しい維新も実はこうした自己矛盾も多々抱える組織」と斬り捨てた。

 さらに、丸山氏の批判の矛先は維新の実質的創業者の橋下徹氏にも。

「創業者でコメンテーターの橋下氏や維新自体は地方自治は詳しくて得意な分野だが、外交や安全保障分野は専門外。不法占拠しているロシアに謝りに行っちゃうくらいですから。鈴木氏ら偏ったベテラン議員からの影響を受けて更に頓珍漢な政策に。それぞれの政党の各政策を是々非々で、見るしかないですね」と持論を述べた。

 同会の松井一郎代表は、鈴木氏に注意などを行う考えがないことを明かしており、13日に自身のツイッターにも「鈴木議員は、永年、北方領土返還に尽力してきた当事者として忸怩たる思いでの発言だが、あくまでもウクライナ国民は被害者であり、プーチン大統領の暴挙は認められないとの認識です」と投稿している。