
ピン芸人日本一決定戦「R―1グランプリ2022」(6日)で優勝したお見送り芸人しんいちが番組終了後、記者会見を行った。
――いまの気持ちは
「僕ひとりの力では取れなかった。みなさんに感謝してます」
――優勝した後、母とどんな話をした?
「マネジャーさんに感謝しなさいと言われました。ウチの事務所に拾ってもらったり、クビ寸前だった僕を止めてくれた担当のマネジャーがいるので、まずそれを言われました」
――今年がラストイヤーだった
「楽しむことだけ考えてました。最初で最後の大会なので、他の7人に点数で負けても一番楽しもうと思いました。ネタ自体は楽しんだんですけど、(出番が)2番手だったんで、僕の後の残り6人、口悪く言うと『全員スベれ』と思ってました」
――ファーストステージは2位タイに3人並んだ
「『これ、どうなんの?』と吉住と話したのは覚えてます。最終決戦に行ける確信? なかったです。吉住もメッチャおもしろかったし、金の国もいま、すごい人気あるし。行けたらいいな、というぐらいの感じ。ラッキーでした」
――最終決戦に残ると分かった時は?
「もう1本やれるといううれしさの方が大きかったです」
――改めて優勝した思いを
「ピン芸人で評価されたいという思いの方が強かったので、優勝というよりも、1回でも決勝に出て、『グレープカンパニー初のR―1ファイナリスト』になって、サンドウィッチマンさんとかといっしょに営業回れて、バイトせずに食えたらいいな、ぐらいしか思ってなかったです」
――サンドさんにはお世話になっている
「お見送り芸人しんいちという芸名を付けたのが伊達みきおさんで、ギターと歌をやれと言ってくれたのが富澤たけしさんでした。あの方たちがいなかったら今の自分はないと心の底から思ってます」
――賞金500万円の使いみちは
「いったん、お父さんとお母さんに預けるかなという感じです。恥ずかしいけど、東京に出てきたばかりのころはおカネもいっぱい借りたし、仕送りもしていただきましたし」
――ネタに出てくる人たちのこと、本当に好きだったり応援したりしています?
「はい、実は大好きです! 変な意味に取ってほしくないです。すでにもう怒ってらっしゃる人もいるって聞いたんですけど(笑い)」
――優勝した直後に「芸歴10年以上の先輩にもおもしろい人がいっぱいいるんで」と言っていたが
「僕のネタにはR―1に出られなくなった方々の思いがかなり乗ってたんで。僕よりも面白い人が本当にいると思ってるので、それをどうしても言いたかった。あと僕はいまバイトしてるんですけど、密着の方から『王者はバイトやらないでください』と言われたので、まずは王者らしい振る舞いをしようかと思います」
――優勝した直後に泣いていたが
「いろんな人への感謝だったり、あと、しんどかったな、と。ホント、ダメピン芸人だったので、使いものにならなかった芸人だったので、キツかった~、という。それとウラで、最終決戦に残れなかった芸人が祝福してくれたり。そういうのが全部入ってました。お父さん、お母さんも浮かびましたし」
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