タレントの中居正広が5日にオンエアされたラジオ番組「中居正広 ON&ON AIR」(ニッポン放送、毎週土曜夜11時)で、自身の考える理想のオリンピック番組の司会像を語った。

 中居は2004年のアテネ五輪から、18年の平昌五輪までTBS系で夏季冬季合わせて8回の五輪メインキャスターを務めてきた。そんな中居は「褒められずにダメだなぁ、アイツ、でもダメなんですよ。『オリンピックの司会、中居くん良かったね』『中居くん、ダメだったね』。どっちも僕は良くない」と持論を展開し、「オリンピックの司会・キャスターは、肯定も否定もされないのが僕は正解だと思ってる」と五輪司会の理想像を挙げた。

 五輪の場合、「あの時のジャンプ、よかったね。あの時のフィギュア、あれよかったね」と選手に注目されるのが中居の言う「正解」。「『そういえば中居出てたけども』もっと言えば。極端に言うと『あれ中居じゃなくてもよかったんじゃないかなぁ』ぐらいが、オリンピックの司会、キャスターって、一番の正解、違和感がない」というのだ。

 ただ「突出もしてない。マイナスでもない。これがね、やっぱり難しくて。難しいことなんですよ」と微妙なバランスがあるという。

 若い時は「中居ってあの司会ぶり良かったね、あのスポーツ担当やってる中居くん、いいね」と司会者としての評価を求めがちになっていたというが、「その評価を求めてるようでは、まあ、変な話、ダメなんですよ。僕の中で」。

 バラエティー番組での司会はまた別物と断りつつ「オリンピック、それは選手の大会。歌番組、紅白でもいいし、歌の音楽、『音楽の日』『歌合戦』。これは〝司会合戦〟ではないので。でも、そこまでいくのが、難しい」と五輪番組での心の持ちようを語った。

 中居の〝選手ファースト〟の姿勢にはネット上でも「さすが中居」という称賛の声があふれた。ある芸能関係者は「長年、五輪番組や、野球の特番を手掛けていた中居ならではの境地でしょう。長い間、起用されてきただけはあります。五輪特番のメインキャスターに就くジャニーズの後輩タレントも、この中居の姿勢は見習うべきでしょうね」。司会者としての中居はかなり高レベルなところにいるのは間違いない。