元大阪府知事の橋下徹氏が21日、「めざまし8」(フジテレビ系)にリモート出演し、閉幕した北京五輪について言及した。

 17日間を振り返り、橋下氏は「選手のみなさんには本当にありがとうございました、お疲れ様でしたと申し上げたい。メダルが最多(18個)ということでうれしいです」と喜んだが、一方でこう語った。

「ただ腐すようなんですが、大会期間中は言わないでおこうとは思っていたんですが、終わったから言いますけど、やっぱりこの北京五輪は大いに疑問でなんかスッキリしない。ドーピング問題もあるし、政治的な主張が前面に出てきたような大会になってしまったし、IOC(国際オリンピック委員会)の運営の仕方、これから五輪のあり方を考えていかないといけないと思います」

 番組では、ROC(ロシア・オリンピック委員会)のフィギュアスケート女子シングル4位のカミラ・ワリエワ(15)のドーピング問題をきっかけに、五輪に出場できるフィギュアスケートのシニア競技の年齢制限を現行の15歳から17歳以上に引き上げる議論が再燃していることを紹介。

 橋下氏は「年齢制限の意味が、選手の体とか選手ファーストの観点で、どうしてもその年齢にしなければ問題があるというんだったら進めるべき。高校野球での投球制限とかと同じように」とした。

 そのうえで「でも、責任論というのがわからないのは、ドーピング問題は犯罪の問題ではないのですから、ルールに違反していれば、年齢がどうであれ、メダルをはく奪される、選手資格をはく奪されるというルールに反したかどうかという話。今回問題なのは、五輪期間中にこういう問題が沸き起こって、保護対象(年齢)だから出場せざるを得なかったことが問題になったんですが、そもそも出場資格を一回認めたんであれば、期間中はある意味〝休戦〟し、問題を横に置いて、五輪が終わってから検査して、ルール違反があるんだったら、遡ってメダルはく奪とかをすればいい。運営上の問題だけなので、年齢の問題と責任論がひっついてきて、僕はちょっと理解できませんね」と独自の見解を語った。