フジテレビを今春退社する久慈暁子アナウンサー(27)の番組収録での〝号泣事件〟が波紋を広げている。お笑いコンビ「鬼越トマホーク」のケンカ芸の流れで大泣きしたというのだ。ショックの余り、〝アナ卒業〟も指摘されているが…。

 一部始終が明らかになったのは、5日に放送された明石家さんまのMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」。舞台となったのはバラエティー番組「さんまのお笑い向上委員会」で、今月下旬放送予定の「久慈アナ番組卒業記念回」の収録に、お笑いコンビ「鬼越トマホーク」が出演。口論の最中に仲裁した人物に対して暴言を吐くいつものネタの際、止めに入った久慈アナに対し「うるせえんだよ、お前がフジテレビ辞めたって1ミリも痛くねえんだよ!」と言い放ったという。

 さんまは「もちろんシャレやで」とフォロー。スタジオも大爆笑となったというが、久慈アナは「うえ~ん!」とガチ号泣。焦った出演芸人たちがボケまくり、さんまも「すまん、許してくれ。俺は女の涙で何回も地獄見てきた男や」「今回は笑いの天国行かせてくれ」とフォローしたが、久慈アナは泣いてしまったことに責任を感じて「うえ~ん!」と再び号泣してしまったという。

 さんまは該当シーンについては半分カットを予想し、「もう1回(収録に)来るんで、ちゃんと謝ろうと思ってる」と謝罪の意向を口にした。

 もっとも「一言返してくれれば成立するのに」と芸人の立場も思いやった。さらに「おそらく八木(亜希子)や加藤(綾子)とかはそれを返せると思う」と共演してきた同局の〝OGアナ〟の名を挙げた。

 久慈アナにとっては鬼越のネタよりも、この言葉の方がグサッと胸に刺さる。フジ局員の話。

「久慈は加藤を目標のアナに挙げ『めざましテレビ』のメインキャスターを目指していた。さんまさんから、その加藤を引き合いに〝落第点〟を突きつけられたことに、ショックを受けているようだ」(前出局員)

 大学時代にモデルやタレントとして活躍し、2017年4月に次期エースアナと期待されて入社。実際に入社年からエースアナ候補の登竜門番組「クジパン」のほか、「めざましテレビ」のサブキャスターに就任。19年4月からは「めざましどようび」のメインキャスターに就任し、加藤アナと同じ〝出世コース〟に乗っていたが、昨年3月に大学の1年後輩である井上清華アナにめざましテレビのメインキャスターの座を奪われた。

「新人時代から厳しい目を向けられてきた原稿読みは向上していましたが、さんまさんの言う通り〝臨機応変な対応力〟は育たなかった。入社時、カトパン大好きで知られた当時の亀山千広社長から『加藤のようになれよ!』とハッパをかけられていたんですが…」(別のフジ関係者)

 気になる退社後については、モデルとしてだけではなく女優業にも興味を持っている。

「大手出版社から局アナとしてラストグラビアとなる撮影オファーが届いており、前向きに検討している。局内では久慈が最も生き生きしているのは、インスタグラムの自撮り姿とも言われていた。退社したら『アナウンサーを卒業するのでは?』という声も出ている」(前同)

 フリーアナではなく、モデルや女優として真価を発揮することになりそうだ。