8日放送されたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で、時代設定の1976(昭和51)年当時のテレビ番組や歌手、漫画の実名が次々登場し、「昭和50年男」世代の懐古感情をくすぐった。

 血がつながる3世代の女性を100年にわたって描く同ドラマ。先週から3代目ヒロイン「ひなた」(子役)のお転婆ぶりが活写されており、この日は学校で「今日の全員集合、百恵ちゃん出るね」とクラスメートから話しかけられる場面が懐かしネタの皮切りとなった。

 人気の高さから「お化け番組」の異名もあったドリフターズの「8時だョ!全員集合」(TBS系)。山口百恵の「禁じられた遊び」を歌うひなたはこの番組で土曜夜を過ごし、翌日曜は夕食の場に「サザエさん」のテーマ曲が流れた。

 少女漫画「ガラスの仮面」に、ノストラダムスの大予言を取り上げるテレビ番組、キャンディーズの「春一番」、浅茅陽子の朝ドラ「雲のじゅうたん」にアニメ「母をたずねて三千里」(フジテレビ系)…と出るわ出るわのリアル昭和カルチャー。

 後続「あさイチ」で恒例の〝朝ドラ受け〟ではMCの博多華丸・大吉から「今日は懐かしい、我々世代には」「(ひなたと)5つしか変わらないからね、年齢が」としみじみと感想が語られた。

 ネット上では「ちびまる子ちゃん感満載」との指摘も。アニメがフジテレビ系で放送中の「ちびまる子ちゃん」は70年代の静岡が舞台。西城秀樹や山口百恵、桑田佳祐ら実在のスターたちの名前や姿が登場する。

 今週は83年までの流れを放送される「カムカム」。歌手で言えば「花の82年組」のデビュー年が含まれる。小泉今日子や中森明菜らの名や曲が出てくるのか…。