NHK大阪放送拠点放送局の角(かど)英夫専務理事・大阪拠点放送局長が3日、大阪市の同局で局長定例会見を開催した。

 大阪拠点放送局が制作し、昨年末に放送したNHK BS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」が炎上した問題は当初、同局が対応していたが、事実とは違う対応で火に油を注いだ。先月24日には松坂千尋専務理事を責任者とした「BS1スペシャル調査チーム」が設置され、調査に当たることになった。

 会見の冒頭、角氏は「改めて視聴者の皆さまに対して深くお詫びをいたします。調査チームが本部に設置され、原因や問題の背景を調べており、今後再発防止に向けた取り組みが進むと承知しています。大阪局も本部と連携して再発防止に取り組みたい」と頭を下げた。

 だが、その後は何を聞かれても、広報部長がひたすら「調査本部が調査中なので控えさせていただきたい」と代弁。一体、冒頭の謝罪は誰に向けたものだったのかと聞かれても、「先ほど申し上げた謝罪がすべてです」と言葉に詰まった。