漫画家の楳図かずお(85)とタレントの中川翔子(36)が27日、東京シティビューで行われた「楳図かずお大美術展オープニングセレモニー」に出席した。

 楳図と8年ぶりの再会に中川は「楳図先生、お会いしたかったです。お元気そうでよかったです。涙が出そうです」と瞳を潤ませた。

 中川は中学校でイジメられたり、落ち込んだ時に「ひたすら漂流教室や14歳を模写していたら嫌なことを忘れられたんです」と楳図作品に救われたという。

 芸能生活をスタートさせてからも「仕事がなく辞めようと思ったときに、たまたま楳図先生の仕事のオファーをもらって。最後にすごく優しく『またね』って言ってくださった。その3文字があったから辞めず生きて来られたので、私の人生があるのは先生のおかげです」と頭を下げた。 

 一番好きな作品について「漂流教室」を挙げた。理由として「未来への色んな予知が入ってる。子どもたちの無限の可能性。そして環境問題、ウィルスがはやったらどうなるのかと。今読んでも新しい発見だったり、これからどう生きていこうテーマが詰まっている」と絶賛が止まらなかった。

 楳図は今展覧会について「自信満々なのでがっかりさせることはないと思う」と笑顔を見せていた。