タレント・伊集院光(54)のTBSラジオ番組「伊集院光とらじおと」(毎週月~木曜午前8時30分)の後番組は、パンサー向井慧(36)がパーソナリティーを務めることになった。25日、本人が発表した。昨年に起きた〝パワハラ疑惑〟で伊集院は「らじおと」の責任者と仲たがいしたまま〝決別〟。その責任者は向井の番組担当にスライドしたという。

 向井はパーソナリティーを務める25日のラジオ番組「チュウモリ『#むかいの喋り方』」(CBCラジオ)で、伊集院の後を引き継ぐことを報告した。

 一方の伊集院は11日の「らじおと」放送中に「番組がこの春いっぱいで終了いたします」と報告。伊集院は同番組の共演者らに対するパワハラ疑惑を昨年9月発売の「女性セブン」で報じられていた。本人は同誌の取材にパワハラを否定したが、騒動の真相は結局はっきりしないまま、番組は放送丸6年で幕を閉じる。

 TBS関係者は「番組への情熱があふれる伊集院さんとそれについていけない『らじおと』スタッフの間にはかねてミゾがあったとされていました。でも、TBSラジオ上層部は腰が重く事態収拾に動かなかった。結果的にパワハラ疑惑報道が飛び出し、両者のミゾはさらに深まりました」。

 芸能プロ関係者は「『らじおと』の責任者は昨年暮れに番組制作から離れたそうです」と明かした。責任者は伊集院と仲直りせずに〝決別〟したというから穏やかではない。

また「らじおと」終了が濃厚になった昨秋から、TBSラジオは伊集院の後任探しでドタバタした。「伊集院さんクラスのパーソナリティーを探すのは容易ではありません。月~木曜の帯だからなおさら」(前出TBS関係者)

 向井が抜てきされたのは意外に思われるが、「向井さんは大のラジオ好きで他局でラジオ番組を持っています。そのうちの一つ『向井と裏方』(オーディー)にTBSラジオ関係者が出演。この縁がのちに今回のオファーにつながったようです」(前出芸能プロ関係者)。向井にネガティブなイメージがないことも起用の一つだった。

 向井の新番組は前出「らじおと」の元責任者が担当することになったという。

「(元責任者は)すでに向井さんの番組の制作を着々と進めているようです」(前同)

 3月の番組終了を待たずして、騒動の当事者たちはすでに別々の道を歩み始めている。