TBS〝やらせ騒動〟に困惑するテレビ業界 スタッフは「演出との境界線難しい」とビクビク

2022年01月25日 05時15分

TBSのやらせ騒動でテレビ業界に波紋が広がっている(東スポWeb)
TBSのやらせ騒動でテレビ業界に波紋が広がっている(東スポWeb)

 TBS系バラエティー「アイ・アム・冒険少年」で報じられた〝やらせ疑惑〟が、テレビ業界全体を困惑させている。

 出演者が自力でイカダを作り、無人島から脱出する同番組の人気企画「脱出島」を巡り、「文春オンライン」はあばれる君(35)らのイカダをスタッフが製作していたなどと報じた。

 TBSは22日、番組公式サイトでコメントを発表。「時にはスタッフと力を合わせながら」と自力でないことをにおわせつつも「出演者の方々にはいつも真剣にロケに取り組んでいただいています。100%本気で挑戦するその姿を見て、ドキドキ・ワクワクしていただけたら」と説明した。

 だが、ネット上では、これを〝言い訳〟と捉え、批判的な声がやまない。番組ではスタッフが手伝う姿はなく、あくまで出演者が1人で奮闘する姿を演出していたため、「テロップで『スタッフが手を貸しました』と入れればよかった」などの指摘が相次いでいる。

 もっとも一連の騒動はTBSにとどまらず、他局も頭を抱える事態になっているという。

「コロナ禍で接触を少なくするために、バラエティーの撮影スケジュールはタイトになっている。製作費の問題もありますが、短い時間で〝撮れ高〟を確保するために、過剰な演出の台本になってしまう面もある。今回の『脱出島』騒動で、テレビ局の過剰な演出に厳しい視線が注がれている。演出とやらせの〝境界線〟は非常に難しく、スタッフはビクビクしている」(テレビ局関係者)

 くしくもやらせ疑惑が報じられた直後から、芸能界で感染者が急増。特に情報番組の出演者らの感染が相次ぎ、対応に追われている。

 バラエティー番組も感染防止対策を徹底した上で、アドリブ要素を排除して収録時間を圧縮することを迫られるという。

 コロナ禍に苦しむテレビマンの〝焦り〟が、騒動の背景にありそうだ。

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