2004年に芸能界デビューし、グラビアで活躍した女優・山崎真実(36)は近年、ドラマや映画で〝薄幸〟役が多いという。映画「西成ゴローの四億円」(29日、大阪先行公開)では難病の娘の治療費を稼ぐ、SMのM嬢役を熱演した。今後は〝元祖薄幸女優〟の木村多江(50)の系譜を継ぎそうだ。
「西成――」は、殺人罪で服役後、出所した大阪・西成の日雇い労働者ゴロー(主演兼監督=上西雄大)が娘の難病の治療費4億円を稼ぐ物語だ。
山崎はゴローの元妻役。ゴローが殺人犯となったため、大学教授からSMのM嬢に転じて治療費を集めようとする母親を熱演した。共演はベテラン俳優の津田寛治、奥田瑛二ら。
――映画は久しぶり
山崎 長編は久しぶりでした。でも、緊張もせずやれて、居心地のいい現場でした。
――劇中では娘の治療費のために働くM嬢になった
山崎 私自身、結婚してないし、ありがたいことですが、そこまで(金銭的に)厳しい状況になったことはないので、影のある空気感を出せるかと心配でした。ただ、30歳になってから、不幸な役のオファーしかなく、明るい役はゼロ。(周囲から)幸薄そうに見えるのかなと思って、やりました。
――幸薄い役が多いことはどう思う
山崎 何でなのかなあ。初めて一緒にお仕事する方には「もっと気難しそうだと思ってた」と言われます。でも、(薄幸の)イメージがついてきていいのかな。木村多江さんみたいに、そういうイメージで活動できるのはいいと思います。
――実際、4億円を稼ぐとしたら
山崎 どんなことやっても稼げなそう。1000万円くらいだったら稼げるかもしれないけど。この間、共演した女優さんが「100万円の借金は返せる。キャバクラとかで働けば。でも、ゼロがもう一つ増えたら難しいかも」と言ってました。4億円は難しいですよね。石油王に嫁ぐくらいでないと。
――今後の活動
山崎 今、いただいているのも暗い役しかないので、それを貫こうかなと。そういう役の女優と認知されるようにがんばっていきたいですね。
――ちなみに山崎さん自身の性格は
山崎 明るいほうです。でも、「目が死んでる」とか言われます。
――どんな時に
山崎 相手が話してる時に。失礼だけど、その話に飽きてるって感じですかね(苦笑)。集中力がなく、わりと早い段階でそうなっちゃいます。
――このインタビューもツラい
山崎 全然全然全然!
☆やまさき・まみ 1985年9月20日生まれ、大阪府出身。2004年に「ミスマガジン」の読者特別賞を受賞してデビュー。テレビ朝日系「轟轟戦隊ボウケンジャー」(06~07年)、フジテレビ系月9ドラマ「ガリレオ」(07年)などに出演。17年に所属事務所を退所し、現在フリー。