歌手の氷川きよし(44)が2月1日に待望のシングル「群青の弦(いと)」のリリースが決定。デビュー23年目となる2022年の新曲は氷川の演歌の真髄ともいえる作品となっている。

 筝と尺八で演奏され、日本の正月をイメージさせる曲として定着している「春の海」を作曲した盲目の箏曲師・宮城道雄さんを題材にした楽曲となっている。作詞は原文彦氏、作曲が岡千秋氏で、編曲は2020年に亡くなった丸山雅仁氏の手によるもの。丸山氏の遺作でもあり、4年前に制作し、温めていた作品となっている。 

 A、B、Cタイプそれぞれカップリング曲とジャケット写真を変えた3種類での発売となっている。また、それぞれのタイプに、ボーナストラックとして、氷川が「kii」名義で作詞した5作目となる楽曲「きみとぼく」を収録。昨年の2月に亡くなった愛犬「ココア」を歌ったバラード作品となっている。

 発売に先駆けて解禁されたビジュアルは、昨年の11月上旬に都内のスタジオで撮影。「群青の弦」のタイトルに合わせ、青の袴姿で背景に水面を反映させながら、凛とした表情を見せる氷川が様々なポーズをとっている。

 氷川は「この楽曲は箏曲師の宮城道雄さんをイメージして歌った作品となっています。宮城さんは盲目でいらっしゃったわけですが、そんな苦悩の中から『春の海』のような素晴らしい作品をお作りになられました。その宮城さんの思いを感じる作品を発売させていただきます。どんなハンデがあってもどんな苦しいことがあっても、乗り越えてそこでまた輝いていく、そんな思いにさせていただける一曲です」とコメント。

 さらに、自身が作詞した「きみとぼく」については「28歳からずっと一緒に15年生活していた愛犬のココアが昨年2月16日に亡くなってしまったんですが、そのココアから見た目線の作品をkii名義で作詞させていただいて、木根尚登さんに作曲していただきました。ぜひ多くの皆様にお聴きいただきたい作品になっています」と語っている。