デーブ氏が〝こびる紅白〟を激辛ジャッジ「テレ東に丸投げでいいんじゃない?」

2022年01月04日 05時15分

デーブ・スペクター氏(東スポWeb)
デーブ・スペクター氏(東スポWeb)

 昨年大みそかに放送された「第72回NHK紅白歌合戦」は番組平均世帯視聴率は第2部で34・3%と、2部制になった1989年以降ワーストとなった。多様な価値観を認め合おうという思いを込め〝カラフル〟をテーマにしたが、視聴者をとらえることはできなかった。テレビプロデューサーのデーブ・スペクター氏は「こんなにテンションの低い紅白は初めて」と指摘。得意のジョークを交えつつ厳しくジャッジした。(視聴率は関東地区、ビデオサーチ調べ)

 今回からジェンダーを意識し「紅組司会」「白組司会」という呼称をやめ「司会」で統一。にもかかわらず、男性歌手は白組、女性歌手は紅組という従来の枠組みは変えなかった。

 デーブ氏は「コンセプトがはっきりしなかったよね。ジェンダーレスと言ったのに最後は紅組と白組の投票があったじゃない。なんなのそれ? よく分からないんだよ。ローラが環境問題に乗っかるようなもん(笑い)」とツッコミを入れる。続けて「紅白なのにセットのカラフルさに違和感があってモノクロテレビで見てもよかったかもね」とシニカルに語った。

 視聴率はワースト記録。「前回は無観客だったんだけど、こんなにテンションの低い紅白は初めて。オリンピックの開会式に似てるよね」と指摘した。

 東京五輪開会式で待望論のあった「マツケンサンバ」の松平健を出場させるなど視聴者の期待に応えたようにも見えるが「なんでそこまで乗っかっちゃうのかな。NHKは古くさくないというイメージを作りたかったんじゃない?」と首をかしげた。

 番組の構成についても「いろいろな中継が多すぎ。事前VTRも多くて。(紅白は)一か所に集まって争うモチベーションがあって、みんなで盛り上がる感じがいいのに。視聴者は社会問題とか意識して見たくないよ。家でミカンむきながら見てるんだもん」とバッサリ。

 厳しい言葉が続いたが、司会の大泉洋のことは絶賛。「大泉さんにずいぶん助けられたね。お笑い芸人が紅白の縛りで笑いを作るのは見ててツラいけど、楽しくやってたのがよかった。大泉さんはずっとNHKに出られるよ」と高く評価した。

 紅白はカラフル路線を貫くべきか、原点回帰するべきか。「難しいよね。1回これでやっちゃったから」とデーブ氏は頭を抱える。紅白の問題点について「上手ではない人を平気で出すんだよ。もっと音楽で勝負してほしいよね」と話す。

〝若い世代にこびている〟と言われる人選についても「いつからティックトックがエンターテインメントの基準になったの? 1年間を通してハイクオリティーの番組を作ってるNHKがティックトックの土俵に上がる必要あるの? 相撲中継独占なのに人の土俵に上がるなよって言いたいよね」とジョークをさく裂させた。

 さらに「紅白に呼ばれていない、うまい歌手いっぱいいるもん。『年忘れにっぽんの歌』(テレビ東京系)の方に出てたけど。テレ東に丸投げしちゃってもいいんじゃない。外部発注で(笑い)」と止まらない。

 テーマである〝カラフル〟については「ぼくもLGBT支持してるけどカミングアウトした人を出せばいいじゃん。触れてるようで触れてないのが気持ち悪い。その(テーマの)戸惑いが出演者にも出たんだと思うよ」と推測した。

 最後に「裏番組の『笑ってはいけない』シリーズというキラーコンテンツがなかったからすごいチャンスだった。『なんだかんだ言っても紅白だな』っていう再確認の最高のチャンスだったのに。もったいないよね」と残念がっていた。

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