わかりやすい? トランプ元大統領がバイデン大統領からベタボメされ「もう批判しづらい」

2021年12月23日 15時37分

トランプ大統領(ロイター)
トランプ大統領(ロイター)

 バイデン米大統領(79)に対し、昨年の選挙で敗北したトランプ前大統領(75)が「これからは批判しづらくなった」と複雑な心境をあらわにした。

 バイデン氏は今週、トランプ政権が昨年、パンデミックが始まった際、すぐに着手した新型コロナ対策「オペレーション・ワープ・スピード(OWS)」の成果をベタ褒めしたからだ。

 OWSとはワクチンや治療法、診断法の開発とともに、生産や流通の加速を目的としてトランプ政権が進めた国家プログラムのことだ。

 米ニュースサイト「インサイダー」によると、バイデン氏は21日、ホワイトハウスでの演説で、「米国がいち早く新型コロナワクチンを手に入れることができたのは前政権と科学界のおかげ」として感謝の意を表した。

 その数時間後、今度はトランプ氏が米FOXニュースに、バイデン氏の認識に「とてもありがたい」と述べ「ワクチン政策でわれわれの政権を評価し、私に対しても感謝されれば、今後はきつい批判をちょっとしづらくなった」と素直に喜んで見せた。

 さらに、「そんなことを言われたのは初めてだ。もう厳しい批判はしづらいな」と続けた。

 トランプ氏はまた、バイデン氏が前政権による新型コロナワクチンの素早い確保についても評価したことに「驚いた」とし「素晴らしいことだと思う」と表現。

 バイデン氏が率直に前政権を称えたことにトランプ氏は「この国を修復する過程であることは間違いない。そのためにもなる」とし、バイデン氏に謝辞を送った。

 そのバイデン氏は22日米ABC「ワールド・ニュース・トゥナイト」に出演。自身の健康状態さえ良好なら2024年の大統領選挙で再選に臨む考えであることを繰り返した。また、共和党候補としてトランプ氏の出馬も視野に入れているとも。

 昨年の大統領選では直接対決となった最初のテレビ討論会が「史上最低」と呼ばれるほど、トランプ氏はバイデン氏を挑発して大荒れになった。開票をめぐっても泥仕合になったことで、バイデン氏が当選確実になっても、トランプ氏は慣習となっている敗北宣言をしていない。

 そんな両者がここにきて称え合ったことに米国民も驚いているようだ。

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