国際政治学者・三浦瑠麗氏(41)が23日、ツイッターを更新。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」市中感染に言及した。

 22日、国内で初めて感染経路不明のオミクロン株の感染者が大阪で確認され、専門家は「検疫をすり抜けたウイルス感染が広がっている」とし、今回の例は氷山の一角だとし、注意を呼びかけている。感染者は発熱と鼻水などの症状が軽症だという。

 この報道を受け、三浦氏は「自然感染の広がりがわかりにくいってことは、ほとんど無症状ということですね。オミクロン株が軽症や無症状の人ばかりでよかったですね。ワクチン打ったあとできることは病床確保くらいしかないと思いますけどね」と指摘。

 その上で「で、いつ意味のない外国人入国禁止措置をやめるんですか。せっかく海外ゲストを招いて自由にコンサートや演劇やスポーツなどができる国だったのに評判はダダ下がりです。WHOも日本はおかしいと言っていますよ。はやく元に戻しましょう。無症状か軽症で自然感染が広がる日本に極端な措置は合いません」と外国人の入国制限措置を続けて政府の対応を疑問視した。

 オミクロン株は感染力は強いものの、重症化率は低いとされ、英国ではデルタ株と比較し、入院まで至る可能性は40~45%低いという研究結果が出ている。現段階ではワクチンの効果もあってか、国内ではオミクロン株の重症者は出ていない。世界的にも感染者数の急増している割には死亡者数は増えていないが、政府は「知見がはっきりするまで慎重に対応したい」と、水際対策を続け、可能な限り流入を食い止める姿勢だ。