結成15年以下の漫才日本一を決める「M―1グランプリ2021」で優勝した錦鯉の長谷川雅紀(50)と渡辺隆(43)が番組終了直後、記者会見を行った。

 ――いまの心境は

 渡辺 まだホントに夢のようで、実感がないですね。

 ――長谷川さんは優勝直後に涙を流していた

 長谷川 相方の渡辺隆が僕に抱き付いてきて、耳元で「ありがとう」って言ったんですよ。それで涙があふれてきたんですよね。普段、人にありがとうと言う人じゃないから。

 渡辺 やめろよ! 言ってますよ。僕は。

 長谷川 そんな人間だから、耳元でありがとうと言われたから、そりゃ涙もあふれますよ。

 渡辺 (報道陣に)僕、ありがとうって言うタイプですよ。

 ――優勝が決まる前の心境は

 長谷川 これはもう、誰が優勝してもおかしくないし、ホントに分かりませんでした。2本ネタやるのも初めての経験で、いろんなこと考えようとしたけど、何も考えられなかった。

 渡辺 他のファイナリストから「ホントにおめでとう」って言ってもらって、それ聞いた時、優勝したんだなと実感が湧いてきました。

 長谷川 昨年、出させていた時、出番が9番目だった。自分の思いとしてはもっと早く出たいと思ってて、今年は5番より前に出たいと思ってたが、結構遅めになって。8番目ですか? もっと早く出たかったという気持ちでした。

 渡辺 去年、パチンコのネタやったら、松本(人志)さんに「パチンコやらないから分からない」と言われたんで、合コンはやってるかなと思ったんで合コンを題材にネタを作ってみたんですけど。それで結果は出たんで、分かりやすいネタを作るのがいいかなと思いました。

 長谷川 今回初めて、事務所の先輩であるハリウッドザコシショウ、バイきんぐに、直にネタを見てもらった。それが優勝につながったと思ってます。もう感謝しかないです。

 ――優勝を伝えたい人は

 渡辺 僕は一緒に住んでいる親父に伝えたいです。

 長谷川 僕は相方の渡辺隆ですね。

 渡辺 いや、オレ知ってんだよ。

 長谷川 知ってるけど、一番感謝してるにはやっぱり相方ですよ。錦鯉を結成する時、渡辺が33歳で僕が40歳だった。僕は前のコンビ解散して、もう潮時かなと思って、辞めようと思ってた時に渡辺に声かけられて。あの時から動き始めて、時間はかかりましたけど、50歳でこうした形になったのは、ホントに渡辺に感謝ですよ。

 ――当時を思って渡辺さんはどう感じる?

 渡辺 組んで良かった~という感じですね。今までは漫才を「仕事」っと答えてたけど、仕事以上のものになりそうな感じですね。

 長谷川 漫才のおかげで人生が変わって、いまこういった立場になったので、ここから先も漫才は続けてって、ホントにここからスタートなのかもしれないですね、我々は。年齢こそいってますけど。

 渡辺 (所属事務所の)SMAと漫才協会にトロフィーを持っていくことができるんで。