第46回報知映画賞が16日、東京・港区のザ・プリンス パークタワー東京で開催された。

 アニメ作品賞にはお笑い芸人の明石家さんまがプロデュースした「漁港の肉子ちゃん」が選出。授賞式には肉子ちゃんの声を担当した女優の大竹しのぶ(64)が出席した。

 大竹は「親子で楽しめる優しい温かい映画だなと思います。プロデューサーは明石家さんまさんということで、断るわけにはいかないというか、貸しを作ってやったぜ!という感じです。30年前にプライベートでパートナーになった時に『いつか映画を作りたい』と言っていて、そんなことできるわけないのにと思っていたんですけど。夢をかなえたということで。何か言いたいことない? と聞いたら『とにかくオレをほめておいてくれ』と。本当にありがとうございました」と頭を下げた。

 新人賞には映画「茜色に焼かれる」での演技が評価された女優の片山友希(かたやま・ゆき=24)、映画「キャラクター」で俳優デビューした「SEKAI NO OWARI」のFukase(36)、映画「JUNK HEAD」の堀貴秀監督が選出された。

 片山は自分の思いを語ったあとに「これからもコツコツ地道に頑張っていきます。ありがとうございました」と頭をさげた。

 Fukaseへの花束プレゼンターには歌舞伎役者の中村獅童がサプライズ登場。中村は「僕は2006年にプレゼンターとしてこの会場に来たんですけど。僕は報知賞だけは獲ってない。腹立つな!」と皮肉で笑わせながら「でもFukase君の芝居はよかった。おめでとう!」と祝福。Fukaseは映画で殺人鬼の役を演じた。「(オファーがあった時)自分にできるんだろうかと思ってました。自分には難しいかなと思っていた。でも家族に相談したら『殺人鬼できるよ!』と。メンバーには『殺人鬼の役以外来るの?』と。帰ったらメンバーに自慢したいと思います。ありがとうございました」と話した。