連合の芳野友子会長は8日、永田町の自民党本部を訪れ、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長とそれぞれ会談した。

 連合トップが党本部を訪問して自民党幹部と会うのは「7、8年ぶり」(連合関係者)という。

 茂木氏は連合初の女性会長に就任した芳野氏に対し「頑張ってほしい」と激励した上で、「提言があれば持ってきてほしい」と呼び掛けたという。

 終了後、芳野氏は「私ども10月に定期大会があって新体制になりましたので、ごあいさつということでうかがった。(話の中身は)自己紹介です」と語った。

 芳野氏は共産党以外の各党にあいさつを済ませた。立憲民主党の泉健太代表は今月3日に芳野氏と会談を行い、来夏の参院選に向けて連合との協力を強化する意向を示している。芳野氏が国民民主党との合流を求めていることを踏まえ泉氏は「国民民主党とよくやり取りをしていきたい」と伝えた。

 芳野氏は報道陣から「自民党は立民や国民と比べてどんな印象か。自民党幹部のほうが明るいでしょう?」との質問に「いや、立憲民主党の方も明るいですよ」と笑顔で答えた。