東京五輪・パラリンピックの公式マスコット「ミライトワ」と「ソメイティ」が、〝契約期限〟が切れる来年1月1日以降も表舞台で起用される可能性が浮上している。

 都と国際オリンピック委員会(IOC)などの開催都市契約によると、公式マスコットを含む知的財産の使用権は年内で終了。11月23日から8日間、都内で交流イベントに出演してきた〝ミラソメ〟の今後のスケジュールは現時点で白紙になっており、これで見納めになってもおかしくない。

 ただ、イベント内のアンケートではミラソメにこれからも活動を継続してほしいとの声が多く、SNS上ではかねて「#ミラソメ存続希望」というハッシュタグ付きの投稿が多く見受けられるなど人気は根強い。

 そうした中、都オリパラ準備局担当者は「年が明けてからも(公式マスコットを)使用できるように調整を進めていく」と本紙の取材に明言。実際には大会組織委員会がIOC、国際パラリンピック委員会(IPC)と話し合いを進めているようで「連携してやっているという状況。(今後も活用していくという認識は)組織委と一緒」と説明する。

 そこで気になるのが使用権の期間を過ぎて発生するコスト面。IOCなどとの契約だけに〝ライセンス料〟が発生するかと思いきや、同担当者は「使用することにお金はかからない。そういうところ(使用料)ではなく、使用そのものについて調整しているということ」と明かす。

 五輪・パラで使用したトーチや表彰台といったアイテムは「アーカイブ資産」としてすでに来年以降も使用できるようにIOC、IPCと協定を結んでいるが、ミライトワとソメイティも大会の〝レガシー〟として残そうというわけだ。

 近いうちに「ミラソメ続投」という明るいニュースを聞くことができるかもしれない。