立憲民主党の蓮舫氏(54)が30日に行われた代表選終了後、ぶら下がり取材に応じず、コメントを残さずに会場をあとにして波紋を広げている。

「当初、NHKが枝野幸男前代表、福山哲郎前幹事長、蓮舫氏に取材を申し込んでいました。蓮舫氏と枝野氏は帰りましたか…」と話すのは立民関係者。

 蓮舫氏は枝野執行部で代表代行として打倒・自公政権の急先鋒に立ち、広報本部長として積極的にPR活動を行ったことで知られる。

「蓮舫氏は枝野氏が衆院選惨敗の責任を取って辞任したことに、大きなショックで受けたと思います。党内には、枝野氏の辞任に反対する声が多かったですからね」(同党国会議員秘書)

 泉健太新代表(47)は就任会見で、選挙を戦った西村智奈美元厚生労働副大臣、小川淳也元総務政務官、逢坂誠二元首相補佐官を役員に起用する意向を示したほか、女性議員を登用する方針も掲げている。

「蓮舫氏の広報本部長続投? 次に党の重要ポストに就く国会議員は、参院選に向けて有権者に『立民が変わった』とアピールすることが課題です。仮に泉代表が打診して蓮舫氏が受けるかどうか微妙です」(同秘書)

 来年の参院選で改選を迎える蓮舫氏をめぐっては、永田町で「枝野執行部のもとだったら、東京選挙区から全国比例代表にまわるのではないか」「小池百合子知事が重病で辞めた場合、都知事選に出るか」と話題を集めていた。

 蓮舫氏は泉新体制でどのポストか、それとも一兵卒か――動向が注目される。