ラスト1か月――。東京五輪・パラリンピックで国民のハートをつかんだ〝人気者〟に再び注目が集まっている。

 コロナ禍で1年延期となった大会で、日本は五輪で計58個、パラで計51個のメダルを獲得。選手の活躍が大きな感動を呼んだのは言うまでもないが、公式マスコットの「ミライトワ」と「ソメイティ」も大舞台に花を添える存在となった。実際にパラ閉会式で姿を見せた際、ネットやSNS上では関連ワードが話題になった。

 その後、大会閉幕から2か月が経過し、〝2人〟の露出機会は一気に減少。魅力的なキャラクターだけに今後も需要がありそうだが、これ以上活用できない〝大人の事情〟がある。

 東京都はホームページで「東京都の公認キャラクターとして登場させることはできないか。このままフェードアウトするのはもったいない」との意見を紹介した上で「都が国際オリンピック委員会(IOC)等と契約している開催都市契約によりマスコットを含めた大会知的財産の使用権は、21年12月31日までとされております」と説明。つまり、ミライトワとソメイティに残された時間はわずかなのだ。

 一方、SNSでは「#ミラソメ存続希望」というハッシュタグを付けた投稿が数多く見受けられるほど人気は根強い。そうした中、ユーザーからは「紅白出ないかな?」「メダリストの皆さんと一緒に出てほしい」「ミラソメで年越したい」「出てくれたら泣く」と、大みそか放送の「NHK紅白歌合戦」での登場に期待が高まっている。

 さらに、パラ開会式に出演した布袋寅泰が、単独で初出場することから「布袋さんと共演ある?」「これは一緒に出る伏線」といった予想や「マツケンサンバ踊ってほしい」といった声も上がった。ミライトワとソメイティは〝契約最終日〟に現れるのか。