社会学者の古市憲寿氏が27日、テレビ朝日系「中居正広のニュースな会」にリモート出演。イベントや飲食店などの行動・入場制限の緩和の動きについてコメントした。

 政府は、新型コロナ対策のためのイベントや飲食に関する行動制限について、全面的に緩和することを決定。イベントの入場や飲食店の入店に際し、ワクチン接種証明書やPCR検査の陰性証明書などによる「ワクチン・検査パッケージ」の活用を促していく。

 これに古市氏は「緩和が遅すぎるなって思うんです」と指摘。続けて「検査とワクチンをセットにするんだったら、本来夏からでもできたはずじゃないですか。むしろ、こういうことって感染が流行っているときこそ意味があると思うんですね。もはや今っていうのは、ワクチン打った人もワクチン打ってない人も、感染する確率がすごい低い。そういう状況で今から始めても遅すぎると思います」と疑問を呈した。

 その上で「あと12月からどうせ季節の関係とか、もしくはワクチンの抗体が切れる関係で、感染者が増える可能性も高いと思うんですよ」と推測し「そこで『緩和したから増えたんだ』『じゃあ緩和をやめよう』っていうふうに、柳沢さんあたりが来月から騒ぐんじゃないかなあ、と思います。目に見えますね」と不敵に語った。

 同番組では今月2日、準レギュラーで元NHK解説委員の柳沢秀夫氏と、古市氏がマイナンバーカードの活用をめぐって〝口論〟に発展。それ以前も激論をたびたび交わしてきただけに、イジらずにはおけなかったようだ。