宝塚歌劇団元月組トップスターの龍真咲と姉妹クラシック音楽家の林はるか、そよかが25日、大阪市内でコンサート「はるか そよかの音楽に恋してmeets龍真咲」の取材会に登場した。

 龍は2016年に宝塚を退団し、19年には所属事務所も退社した。その後、結婚し、日本とモナコを行き来する生活を送っていたこともあって「ウィキペディアに活動休止中ってあって、『活動休止してんだんだ』って」と苦笑した。

 今年9月に箕面市で行われた林姉妹のコンサートを鑑賞。「自然と心が躍って感動した。歌いたいという気持ちが沸々とわいてきた」と今回の共演が決まった。

 演奏は2部に分かれ、1部ははるかのチェロ、そよかのピアノによるクラシック演奏、2部は龍がボーカルとして加わり、名曲から宝塚歌劇ナンバーまで〝珠玉の5曲〟を熱唱する。

 龍は5曲について「歌いたいという曲はすぐに思い浮かんだんですが、5~6曲から数曲にするのがてこずった。トップ時代のものと2番手時代のものも聞き直したんですが、なんと2番手や3番手のころの方が丁寧に歌ってた。それを聞いて反省もしつつ、その頃の思いや気持ちを自分で分析したりしました」と明かした。

 一方、龍と共演することになった林姉妹は「ご一緒できて本当にうれしい」と口を揃えた。

 チェロ奏者の姉のはるかは、女性鉄道ファンの〝鉄子〟の一面を持つ。コンサートでも〝鉄子〟演奏を行う予定で「全国で演奏するようになって、時間を見つけて駅スタンプを集めていた。駅メロディーっていろいろあって、集めてコンサートしてます」。

 JR大阪環状線には全駅に固有の出発メロディーがあるが「クラシックで言うと、新今宮駅は(アントニン・)ドヴォルザークの『新世界より』ですが、ドヴォルザークも鉄道ファンとして有名なんですね」と豆知識を披露。駅の出発メロディーを作曲したことはないそうだが、地元・箕面市で工事が進む北大阪急行の延伸線にも興味津々で「妄想して作ったりはしてますし、北大阪急行の新駅にプッシュしてます」と笑った。新駅開業の際は、はるか作曲の駅メロが流れているかも?