〝K防疫〟を自慢したはずの韓国でコロナ感染爆発

2021年11月18日 15時22分

ハロウィンでにぎわう韓国・ソウル(ロイター)
ハロウィンでにぎわう韓国・ソウル(ロイター)

 “K防疫”の成果を自負してきた韓国だが、今月1日に“ウィズコロナ”のもと規制緩和してから、新型コロナウイルスの新規感染者や中等症・重症患者の数が過去最高に迫っている。米紙ワシントン・ポストがその状況を詳しく伝えた。

 同紙によると、韓国の新規感染者数は17日、3187人と発表され、コロナ禍で過去2番目に多い数となった。また、集中治療が必要な中等症・重症患者は522人に達した。同国の中等症・重症のコロナ患者の受け入れ可能病床数500を超えており、“医療崩壊”が懸念されている。

 韓国政府は1日、規制緩和の第1段階として、これまで午後10時までだった飲食店などの営業延長を認め、4人までだった会食などの集会も12人まで可能とした (ソウル市内は10人まで)。また、プロスポーツ観戦も有観客を認めた。

 すると新規感染者数がみるみる増加。7日間平均の死亡者数は、規制緩和された当日1日12・3人だったものが現在は20人以上と増え続けている。

 同国の保健福祉部は17日、ほとんどがすでにワクチン接種を終えた高齢者らが入居する介護施設などでデルタ株によるブレークスルー感染が広がり、それらの施設での死者や重症者が増加していると説明した。

 ポスト紙は、ファイザー社のワクチンの場合、2回目のワクチン接種後6か月が経過すると、特に65歳以上の男性や免疫不全の人では、「免疫反応が著しく低下した」とするイスラエルの研究チームが先月、米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表した論文を紹介。韓国では半分以上がファイザー社製のワクチンだと指摘した。

 それでも同紙は、英オックスフォード大が運営する「アワー・ワールド・イン・データ」の集計をもとに、韓国はワクチン接種開始がほかの先進国に比べ出遅れたものの、同国人口約5200万人の80%近くがすでに接種を完了しているとし、「そのワクチン接種率を上回る国は10か国に満たない」としている。

 ちなみに、信頼性が高いと世界的に評価される米ジョンズ・ホプキンス大の新型コロナ感染状況をまとめたデータには、韓国やコンゴ共和国、東ティモールなど世界で9か国・地域だけが「該当データなし」となっている。同大の最新集計によると、世界で最も新型コロナのワクチン接種完了率が高いのはアラブ首長国連邦(UAE)の90・04%で、シンガポールの87・88%、ポルトガルの86・69%が続いている。日本は75・84%となっている。

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