28歳いしだあゆみ 「ふと思うんです…私、なんでこんなことしてるんだろうなって」

2021年11月21日 10時00分

いしだあゆみ(東スポWeb)
いしだあゆみ(東スポWeb)

【今週の秘蔵フォト】日本映画界を代表する女優・いしだあゆみは今年4月、旭日小綬章を受章した。受章の際は「今回の受章を励みに、これからも一作一作ていねいに心を込めてお仕事に取り組みたいと思います」とコメントした。

 73歳になった現在、表舞台に出ることは少なくなったが、過去の作品はコメント通り、大物男優を相手に堂々たる演技を見せ続け、鬼気迫る女優魂を感じさせた。切なく泣かせる作品が多いのも特徴だ。独特の「憂い」にひかれた方々も多いだろう。

 活動の幅は広く1964年に歌手デビュー。68年「ブルー・ライト・ヨコハマ」は150万枚のミリオンセラーを記録し、紅白歌合戦にも出場した。
 70年代に入ると女優業に本腰を入れ73年「日本沈没」の好演技が評価を得る。76年10月23日付の本紙では五木寛之原作の「青春の門・自立編」撮影中にインタビューに応じている。

 娼婦役を演じた同作品では田中健を相手に初の濡れ場を演じたが「実にスムーズに進んでます。もう28歳ですもの。生意気なようですが、仕事だけは楽しくやりたい」と語りつつ「ふと思うんですよ。私、何でこんなことをやらなくちゃいけないんだろうって。演技者から自分に戻ってしまう。そうするとやりきれなくなって…」と憂いのある表情を見せている。

 当時は「恋多き女」との評判だったが「一生恋愛していたいんですよね。恋している女って、毎日緊張感を持って、それが生活のハリになるのね」と肯定的に語っている。

 82年には高倉健との「駅 STATION」で日本アカデミー賞作品賞を獲得。87年には緒形拳との「火宅の人」で同作品賞、主演女優賞を受賞し、その後もテレビドラマなどで大活躍した。当時語った「できるならカトリーヌ・ドヌーブのような女優になりたい」という言葉は、ある意味達成できたのかもしれない。

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