「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(NHK党)の立花孝志党首(54)が12日、来年夏の参院選で、比例代表からの立候補を検討していることを明らかにした。

「参院選には比例で出ようと思っている」。前言撤回した立花氏は実業家でホリエモンこと堀江貴文氏(49)の擁立にも言及した。

 衆院選ではこれまで表舞台に出てこなかった堀江氏が政見放送に出演し、街頭演説でも応援に駆け付けた。参院選を正念場に見据える立花氏は、堀江氏の立候補を確信し、これまでの〝悪名は無名に勝る〟戦略を捨て去る決意をした。

 立花氏自身は、これまでの政見放送で、NHKアナウンサーの不倫場面を再現したことがあるが、「もうしない」と大まじめにNHK受信料問題や国政の課題を訴えるという。「他に出ている人がふざけている行為をすると、(堀江氏の)ブランドに傷をつける」と候補者も厳選する。

 人選は党本部主導で行い、現時点で91人の候補者を擁立する方針。7月の参院補選では元迷惑系ユーチューバーのへずまりゅう氏(30)を擁立したが、「多様性や少数意見を大事にしているメッセージを発したが、今度の参院選では一つのモノに特化している人は出さない。へずま君が本当に反省して、議員になりたいなら地方議員に行けばいい。選挙によって使い分けしないといけない」とイロモノ扱いされる候補者は参院選での擁立は見送る考えだ。

 また、これまでの選挙ではネット主体で「お金をかけない選挙」を標ぼうしていたが、「みすぼらしい選挙しかしてこなかった。今度はポスターをくまなく張って、選挙カーを用意し、ある程度のチラシを配れるような選挙ができるかな。国政政党らしい選挙をしたい」(立花氏)。

 3億円以上の巨額を投じ、最低限の目標は比例代表での1議席獲得となる。