米人気ラッパー主催の音楽フェスで起きた大事故の死者が9人に…遺族が怒り「これは残虐行為」

2021年11月12日 17時40分

トラビス・スコット(ロイター)
トラビス・スコット(ロイター)

 米人気ナンバーワンラッパーのトラビス・スコット(29)が手がけた音楽フェスティバル「アストロワールド」で起きた大惨事は波紋が大きくなるばかりだ。

 5日(日本時間6日)にテキサス州ヒューストンで開催された音楽フェスで、トラビスのパフォーマンス中に観客がステージ前に殺到。押しつぶされたとみられる観客8人が死亡し、300人以上が負傷した。事故原因には薬物との関わりが浮上する中、主催者側のトラビスやゲスト出演したカナダのラッパー、ドレイクらが参加者から損害賠償を求めて訴訟を起こされるなど、全米を揺るがす大惨事となった。

 そうした中、フェスの事故で重傷を負い危篤状態だったテキサスA&M大学に通う22歳の女性が10日に亡くなり、事故による死者は9人となった。「ローリングストーン」誌やニュースサイト「TMZ」など米メディアが報じた。

 亡くなった女性の家族と弁護士が11日に記者会見し発表した。一緒にトラビスのショーを見ていたという女性の遺族は「これは残虐行為という言葉を使うべきだ。プロデューサー、会場、主催者、ライブ・ネイション社(フェス主催の米大手エンタメ企業)が自分たちの仕事をしていたら…」などと述べて、主催者サイドを痛烈に批判した。

 ヒップホップ業界に大きな影響力を持つ米サイト「XXL」によると、負傷者の中には9歳の少年も含まれており、現在は病院で意識不明の状態にあるという。

 一方で、トラビスは亡くなった8人の葬儀費用を全額負担することを発表。参加者全員にチケットの返金を行っており、大惨事によって精神的に苦痛を負った人々にメンタルケアのサービスも提供を約束している。

 ただトラビスや、会場にいたパートナーのセレブタレント、カイリー・ジェンナーが事故による被害の大きさを認識できていなかったとしており、批判を浴びている。

 スニーカーブランドで日本でも人気のトラビスが絡んだ大惨事。これ以上、悲劇が広がらなければいいが…。

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