【衆院選】辻立ちクイーンから〝石巻の女王〟に!森下千里氏への地元陣営本当の評判

2021年11月01日 11時45分

小選挙区の落選で無念の胸中をのぞかせた森下氏(東スポWeb)
小選挙区の落選で無念の胸中をのぞかせた森下氏(東スポWeb)

 衆院選(31日投開票)に宮城5区から自民党公認で出馬した元タレントの森下千里氏(40)は、小選挙区に次いで比例区でも落選した。立憲民主党の安住淳国対委員長(59)の9期連続当選を許したが、約6万票を集め善戦。辻立ちクイーンを自称し地道な選挙活動が得票につながった形だ。そんな森下氏に対して関係者からは次こそは打倒!安住氏に向け「“石巻のクイーン”になれ!」という期待の声が上がっている。 

 名古屋市出身の森下氏は今年3月に衆院選出馬の意向を表明し、同年4月に母と愛猫と石巻市内に移住。8期連続当選中の強固な牙城を築く安住氏に挑んだ。「辻立ちクイーン」を自称し、1600回を超える街頭演説を行い支持層を広げていた。

 しかし開票後わずか2分で安住氏の当選確実の速報が流れ、小選挙区で落選。選挙事務所で涙をこらえながら敗戦の弁を述べた森下氏は比例東北ブロックでの復活当選に望みを託したが、こちらもかなわなかった。
 
 時計の針が1日午前3時を過ぎ、選挙事務所に姿を現した森下氏は「みなさん、遅い時間まで集まっていただき、ありがとうございました」とスタッフや関係者に頭を下げた。落選という結果について「半年間という活動の時間だったんですけど、6万票取れたのは自分では誇りに思っております。大変残念だなと思っていますが、たくさんの方が応援してくれたことには間違いないので本当にありがたく思っております」と感謝を述べた。小選挙区落選時とは違い涙はなく、その表情はやり切ったという思いをのぞかせた。

 宮城5区の幹事長兼選挙対策本部事務局長の佐々木喜蔵宮城県議会議員は「この世界はどんなに善戦したといっても負ければ負けなんですよ」と厳しい言葉を発した。一方で「6か月という中で相手(安住氏)が25年築き上げた牙城に挑んでこの成績というのは私たちの感覚からすると本当にすごいことです。もう少し時間があればもっと相手の牙城を崩せたと思う。そこは期待しているところです」とねぎらった。

 これまで圧倒的な強さを誇っていた安住氏に善戦できた要因は、何といっても辻立ちだ。佐々木議員によると「『辻立ちは短い期間の間にみんなに顔と名前を覚えてもらうには効果的だよ』と言ったけど、積極的にやれと言ったわけではない。本人がとにかく選んでやってた」と振り返る。

 一般的には街頭演説は駅前など人通りの多いところでやるのがセオリー。だが、森下氏は「人の少ない所でもやってた。(聴衆が)1人でも政治信条を語りかける。その人が『森下さんと話したら人柄も良かった』と周りに言ってくれるんですよ。本人のヤル気を見たなぁと思いましたね。根性がある本当に」と感心しきり。

 また「議論をしたときに弱みを突っ込まれるようなところがありますけど、すぐにそれを修正していく能力が高い。なので政治家としても大成するんじゃないかと思います」と森下氏の政治家としての素質を高く評価。続けて「次の戦いまでここで頑張ってほしいと思ってます。石巻クイーンになってほしい? そうですね」と打倒安住氏に期待を寄せる。

 しかし森下氏自身は「正直、まだ決めておりません」と今後については白紙とした。落下傘候補だけに、次回の衆院選まで石巻に住み続けるには相当な覚悟を要する。さらに2022年以降はアダムズ方式が適用され、衆院小選挙区は15都県で「10増10減」となり、宮城は1減に。今回落選した森下氏にとって厳しい戦いが待つことになる。

 それでも、安住氏相手に善戦したことで注目度はアップ。今後は参院選なども視野に目が離せない存在になりそうだ。

関連タグ:

ピックアップ