衆院選が31日に投開票され、大注目となった東京8区で、自民党のベテラン・石原伸晃元幹事長(64)は小選挙区での敗北が確実となったことを受けて、選挙事務所で支援者らに敗戦の弁を述べた。

 石原氏は「私の力量不足でこのような結果を招いて申し訳ございません。大将として本当に申し訳ございません」と頭を下げた。

 報道陣との質疑にも応じ、敗北の要因について「私たちは保守の政治家ですから街に出て皆さんにお会いして、その中で人間関係を作ってきた。コロナ禍ということで久しぶりに出会う人が多かった。皆さんとお会いする機会が少なかった。分析ではなく印象ですが」と語った。

 相手は野党統一候補。やはり影響は感じたのか。「野党の皆さんがどういう社会を作るのかということで共闘されることに与党としてどうこう言う立場にはありません」と直接の言及は避けた。

 自民党全体としても議席を減らす見込みとなっている。「私たちは保守政党。保守っていうのは悪いところは素直に申し訳ない、足らざるところは申し訳ないという素直な気持ちは大切にしないといけない」と謙虚さを説いた。

 まだ、重複立候補している比例区での復活の可能性も残されているが、「小選挙区制なので負けは負け」と話した。