王室離脱・ヘンリー王子や性的虐待疑惑・アンドルー王子のせいで〝上級王族〟が不足

2021年10月31日 14時14分

上級王族に任命されそうなカミラ夫人(ロイター)
上級王族に任命されそうなカミラ夫人(ロイター)

 エリザベス女王(95)の健康が不安視される中、英王室はチャールズ皇太子(72)の妻・カミラ夫人(74)が今後、より重要な役割を担い、女王の公務を代理で務めることができる“上級王族”入りに向け、模索していると英紙デーリー・メールが30日伝えた。

 女王は今月20日、予定されていた北アイルランド訪問を医師団の忠告に従い急きょ取りやめ、検査入院した。翌日には退院したものの、当面の間、負担を伴う公務は行わないことになった。

 そんな中、先週ロンドンで開催された会議で、女性への暴力撲滅を呼び掛ける緊急スピーチを行い高評価を得たカミラ夫人への王室の期待が高まっているのだ。

 というのも、現在英王室で“カウンシラー・オブ・ステート”と呼ばれる上級王族は4人任命されており、チャールズ皇太子とウィリアム王子の他はなんと王室離脱したヘンリー王子と、性的虐待疑惑で“無期限自粛中”のアンドルー王子のままになっているというから驚きだ。

 英政治学者のヴァーノン・ボグダノル・ロンドン大キングス・カレッジ教授はメール紙に、「英国内に居住していないカウンシラーは代理で公務を行うことは許されないのでヘンリー王子は除外。21歳以上が条件なので、順番では(アンドルー王子の長女で33歳の)ベアトリス王女になる」と説明した。

 カウンシラーの役目が形式上とはいえ、憲法に定められているため欠かせないものとなっている。例えば英議会で法案が通過した際や高等法院の判事を任命する際、女王代理を務めるカウンシラーは2名が共同で勅許を与えることとされる。そのため、皇太子とウィリアム王子の2人だけでは、万一の際、国政が機能しなくなると英バンガー大のクレイグ・プレスコット教授(憲法学)は指摘する。

 そこで若いベアトリス王女より、評価が高まるカミラ夫人に白羽の矢が立ったようだ。プレスコット氏は「女王はおそらくカミラ夫人をカウンシラーに任命すると思います。どのみちチャールズ皇太子が国王になれば夫人はカウンシラーになるわけですから」と予想。ベアトリス王女や妹・ユージェニー王女、また皇太子の妹・アン王女や末弟・エドワード王子らもカウンシラーに追加任命する可能性もあると付け加えた。

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