元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司氏が29日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に出演。秋篠宮ご夫妻の長女・小室眞子さんと圭さんの結婚会見で、注目したポイントを挙げた。

 眞子さんは会見で「婚約に関する報道が出て以降、圭さんが独断で動いたことはありませんでした。たとえば、圭さんのお母さまの元婚約者の方への対応は、私がお願いした方向で進めていただきました。圭さんの留学については、圭さんが将来計画していた留学を前倒しして、海外に拠点を作ってほしいと私がお願いしました」と述べた。

 これに山下氏は「これは初めて出た話」と驚き「眞子さんは結婚後は皇室の生活の延長線上にいたくなかったのではないだろうか。でなければ『海外に拠点を』とは言わないと思う」と分析した。

 その上で「皇族の立場というのがあって。民間の揉め事の片側に加担するようなことは、よくないというのはある」とし「私は見てて、昨年の11月に眞子内親王殿下がお気持ちの文章をお出しになりましたけれども、そもそもあの段階で異変を感じたんです。要はあそこからおかしくなってるな、というのをすごく感じた。私の感覚の『皇族はこうだろう』『宮内庁はこう動くだろう』というのからは外れてしまったんですよ」と困惑を隠さなかった。

 また事前質問の「今後、元皇族、その夫として皇室とどう関わっていくおつもりでしょうか」という問いに、眞子さんが文書で「私がお伝えできるのは、一人の人として、皇室の方々のお幸せをお祈りしたいと思っているということです」と返答されたことにも着目。

 山下氏は「『一人の人として』という言葉はなくても文章として成立するが、眞子さんはあえて加えたのだと思う。皇族としてけじめをつけようという意思が感じられる」と解説した。