自民党幹事長、副総裁などを歴任し、2012年に政界を引退した山崎拓氏(84)が27日、衆院選(31日投開票)大阪10区に立憲民主党から出馬した辻元清美氏(60)の応援に駆けつけ、「小選挙区は絶対に辻元清美、比例は自民に」と発言したことで波紋が広がっている。

 日本維新の会の吉村洋文大阪府知事はツイッターで「立憲民主と自民党が、手を組み始めた」と指摘。

 その上で「全国の立憲民主支持の皆さん、これでいいんでしょうか?全国の自民党支持の皆さん、これでいいんでしょうか?日本維新の会が、改革を進めるしかない」とつづって〝第3の選択肢〟としての存在をアピールした。

 一部報道では同区から出馬する自民前職の大隈和英氏が同党大阪府連に対し、山崎拓氏の除名処分を求めたことも報じられ、騒動は収まる気配がない。

 大阪10区からは辻元、大隈両氏のほか、日本維新の会新人の池下卓氏も立候補している。