第49回衆議院議員選挙(31日投開票)に東京13区から無所属で出馬しているはしもとまごみ候補の選挙ポスターが、何者かに切られたり、破かれたり、傷つけられていたことが26日、分かった。足立区選挙管理委員会、千住警察、綾瀬警察が被害をはしもと氏の事務所に連絡し、はしもと氏はこの日、被害届を提出した。

 はしもと氏は日本人の父と朝鮮出身の母との間に生まれ、「キム・ホンチ」の名前でユーチューバー活動をしている。

 被害に遭ったのは、神明南材料置場、雪見公園、東渕江小学校、中川公園、第七中学校、氷川公園、千住桜木、西新井本町など計10か所の選挙ポスター掲示板に貼られていたポスター。

 なお、23日には第一中学校で最初に被害が確認され、同日千住警察に被害届を出し、26日に判明した分を加えると、被害は計11か所となった。

 各警察などによると、同じ掲示板の他候補のポスターには被害がなく、いずれの掲示板も街頭の防犯カメラがない場所に設置されていたという。

 はしもと氏は「選挙運動の自由を暴力で脅かす行為であり、断じて許すことができません。脅しや嫌がらせに屈することなく、これからも選挙戦を戦い抜く覚悟を新たにしております。無所属で、組織を持たない私たちは、少ない人数で公示日から寝る間も惜しんでポスター掲示板を回り、やっと昨日、全掲示板に選挙ポスターを貼り終えたばかりでした。なぜこのような卑劣な行為を繰り返すのでしょうか」とコメントした。

 さらにこう話す。

「ネット等では私の掲げる『在日から日本、韓国、北朝鮮に働きかけ、朝鮮半島の統一を実現する』という政策に、『日本の政治家の政策ではないだろう』との批判が多く集まっていると承知しております。しかし、朝鮮半島の統一は日本の安全保障に直結しますし、東アジアの安定は一帯の発展、閉塞した日本経済の打開にもつながることなのです。以前にも述べましたが、言いたいことや疑問があれば、直接話に来ていただきたいです。私は膝を突き合わせて時間の限りお話させていただきますから。選挙戦は終盤を迎えておりますが、自分の足で選挙区を歩ける限り回り、一人でも多くの方にお話させていただき、ご意見も賜れればと考えております。何卒よろしくお願いいたします」