立憲民主党の枝野幸男代表(57)が19日、都内で衆院選候補の応援演説を行い、北朝鮮のミサイル発射をめぐる岸田文雄首相(64)の対応を批判した。

 同日午前、北朝鮮は弾道ミサイルを日本海に向けて発射したとみられている。その際に岸田氏も松野博一官房長官も東京にいなかったことが問題視されていた。

 枝野氏は北朝鮮のミサイル発射について「暴挙です。断固として許されるものではない。日米間で連携しながら毅然と対処しないといけない」と厳しく非難した。

 続けて自身が官房長官に就任した際を振り返った。「引き継ぎ事項があった。有事が生じたときに官邸が司令塔になると。総理か官房長官のどちらかは必ず東京にいてくださいということだった。今日、総理は東北に遊説、官房長官は千葉にいた。いつから慣習を壊していたんですか。危機管理の意識が足らないことが露呈した」

 枝野氏の勢いは止まらない。「どういう危機管理をしているのか。これがコロナ対策でも皆さんの命を脅かしてきた」「第6波のリスクがあるなかでこの政権に委ね続けるのかどうかがこの選挙の争点です」「改めて今日のこの状態で直下型地震が起きていたらどうするのか。(岸田氏が)東京に戻りたくても戻れない」とボルテージを上げた。