「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(NHK党)の立花孝志党首(54)が15日、国会内で会見し、前日に地上波で放送された党首討論を振り返った。

 2年前の参院選で国政政党になりながらも他党トップとの討論会の場に出演チャンスがなかった立花氏だが、衆院選(19日公示、31日投開票)を前にテレビ、ネット番組でようやく解禁。14日は「報道ステーション」(テレビ朝日系)、「NEWS23」(TBS系)の2つに出演した。

「報ステ」ではれいわ新選組の山本太郎代表、社民党の福島瑞穂党首とともに別スタジオからの中継モニターでの出演で、ネット上では物議を醸したが、立花氏は「(テレ朝の)スタジオに行って、初めて密の関係で、別スタジオだと知らされた。僕自身は呼んでいただいて、満足している。CMに入った瞬間にスタジオの玉木さん(雄一郎=国民民主党代表)が、選挙前なんだから公平に回してよとインカムで言っていた」と内情を明かした。

 最初の質問で「NHKが反社会的集団である」のフリップを出して、仰天させたが、テレ朝スタッフからは事前に「問題ない」と了承を得ていたという。元NHKの大越健介キャスターとは事前に挨拶する機会はなく、別スタジオだったため、直接の対面はなかったというが放送後、スタッフからは「失礼ですけど、立花さんが一番まともに見えた」と声を掛けられたという。
 
 一方、「NEWS23」では討論最後に「NHKをぶっ壊す!」で締め、小川彩佳アナがクスっと笑っているようにも見えたが、立花氏は「岸田総理(文雄=自民党総裁)や山口代表(那津男=公明党代表)も笑っていたと認識していた。うまいなという感じで、玉木さんからは『ちょっと控えめだったんじゃないか』と。そういう意味では和気あいあいだった」と振り返った。

 15日夜には「news zero」(日本テレビ系)で、党首討論が行われる。有働由美子キャスターは元NHK時代の同僚で、立花氏は有働の恋愛話や不正経理疑惑をネット上で明かしたことで、ちょっとしたバトルを繰り広げた過去がある。

「有働チャンに会うのが15年か、もっとかな。ずっと気になっている。あの時はゴメンね、悪かったねと声を掛けられたら」と立花氏は有働との〝再会〟を楽しみにしていた。