映画監督の庵野秀明(61)が30日、東京・港区の新国立美術館で行われた「シン・仮面ライダー対庵野秀明展」合同記者会見に登場した。


 庵野監督が監督を務める実写版映画「シン・仮面ライダー」(2023年3月公開予定)と、同美術館で10月1日からスタートする「庵野秀明展」の合同記者会見で、これまではベールに包まれていた「主要キャスト発表」というサプライズが冒頭から飛び出した。主役・本郷猛役は俳優・池松壮亮(31)、ヒロイン・緑川ルリ子役は女優・浜辺美波(21)が演じる。

 池松は松葉づえ姿で登壇。「いきなりこんな姿でよくわからないこと思いますが、アクション練習を詰めてやっていたところじん帯を痛めて。『1週間、足をつくな』と言われました。撮影には支障ありません」と練習中のケガを明かす。

 起用には「オファーは驚きましたし、庵野さんが準備していることもワクワクしましたし、これだけ素晴らしい挑戦に自分も参加して、力を出せたらと思います」と話した。

 浜辺は「小さいころから仮面ライダーが大好きで。庵野さんが描かれるということで、どんなものになるんだろうと。ヒロイン役を演じられるということで。現場に入るたびに緊張しています」と心境を明かす。

 庵野監督は「池松君はオーディションですごい良かった。池松君がやるなら、違う本郷猛になるんじゃないかと。イメージ的にいいなと。浜辺さんはヒロイン役を考えている時に(浜辺が写っている)東宝のカレンダーがあって。この子がいいなと。その後出演映画を観まして、僕の勘は間違ってなかったと思いました」と起用理由を語る。これを聞いて浜辺は「(カレンダーの担当が)8月で良かった!」と庵野監督の目に留まるという、思わぬ幸運に笑顔を見せた。

 思い出の庵野作品について聞かれると、池松は映画「ラブ&ポップ」、浜辺は「ふしぎの海のナディア」を挙げた。

 庵野監督は仮面ライダー作品の魅力について「アクション、音楽、効果音です。1時間でも1日でも、ずっと語れますが、この辺で」と並々ならぬ〝ライダー愛〟を感じさせた。