ロサンゼルス郡地裁は29日(日本時間30日)に人気歌手のブリトニー・スピアーズ(39)の成年後見人を務める父親ジェイミー氏を解任し、娘の財産約6000万ドル(約67億1472万円)の管理権限を停止した。英「ニュー・ミュージカル・エクスプレス」などが報じた。

 同地裁は2008年にブリトニーの精神衰弱(アルコール依存症など)を理由に、ジェイミー氏を後見人に指定。治療や日常生活の管理を行ってきたが、ブリトニーは昨年、適用解除を求めて法的手続きを開始した。米国では多くのファンを巻き込む解放運動(#freeBritney)にまで発展していた。

 米ニューヨーク・タイムズが先週公開したドキュメントでは、ブリトニーの携帯や自宅寝室内の模様がジェイミー氏が雇った警備スタッフに盗聴されていたと、同スタッフが明らかにしていた。

 ジェイミー氏は後見人としての権限の範囲内と釈明したが、ブリトニーの法務チームは「もしそれが真実なら、成人した娘のプライバシーに対する恐ろしく無礼な侵入だ」と見解を示している。今後は臨時後見人が役職を引き継ぐ模様だ。

 11月12日には後見制度解除の是非を決める審問が開かれ、年内には父親の後見を終了させる審判が開かれる見通しとなっている。