立憲民主党(枝野幸男代表)は21日、党本部の職員が先週18日に迷惑行為を行ったとして1か月の停職処分とし、自宅待機を指示したことを発表した。

 福山哲郎幹事長(59)は「今後、事実関係のさらなる把握及び司法判断を経て、さらに厳正に対処する必要があれば、別途判断する」とコメント。

 しかし、立民はこの職員の迷惑行為の詳しい内容を何も明らかにしていない。その理由について枝野氏は、この日の会見でこう話した。

「現時点で(党職員は捜査機関に)身柄拘束はされていません。党執行部と党職員の関係は、雇用主と労働者なので、被害者のプライバシーの問題も含めて、ご理解をいただければと思います」

 党本部職員が迷惑行為を行った18日、枝野氏は衆院選に向けて支持を広げようと、新潟県で農業などを視察している。

 枝野氏は迷惑行為を行った職員の性別について質問を受けると「男性か女性か分ける時代ではないと思います。本人(党職員)をどこまで公開していいのか。弁護士と相談して(現時点で)発表しないことにした」と話した。

 党内は突然の出来事に動揺を隠せない様子だ。

「枝野執行部は、もう少し踏み込んで内容を説明するべきで、対応の仕方に問題が残った。今後、選挙に向けて支持者から批判を受けるのが目に見えている」と立民議員秘書は肩を落とした。