自民党総裁選に立候補した河野太郎行政改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行の4氏は17日のフジテレビ番組で、自身が総裁選に勝利した場合、他の3候補を要職に起用する考えをそれぞれ示した。

 河野氏は衆院選や来年夏の参院選に触れ「挙党一致で戦わなければならない」と強調。岸田氏は「チーム力」を発揮できる人事を実施するとした。高市氏も「力を合わせて強い政権をつくる」と主張。野田氏は「協力する時は協力する。切磋琢磨(せっさたくま)していく」と語った。

 誰が勝っても恨みっこなしということか。

 前内閣府特命担当大臣特別顧問で、欧米メディアにも出演している〝国際政治ロビィスト〟のケビン・クローン氏は「一番気になるのは、他国が票を売買している可能性です。日本の政治は日本人が決めるべき」と語った上で、それぞれの候補をどう見ているか。

 まず岸田氏に関しては「モデルさんのようなルックスは海外のトップと並んでも見栄えする。その意味でぜひ日本の顔になっていただきたいが、官庁任せの政策は昭和型政治のイメージを拭えない。国民からは菅義偉総理のイメージと重なるのではないか」との見方だ。

 次に河野氏のことを「パワハラ・どう喝うんぬんは海外では当たり前。それだけ、仕事熱心な熱血漢ということ。高市政権で再生する日本を持続させる上で、後に総理になっていただきたい」と指摘する。

〝高市政権〟とはどういうことか。つまり、ケビン氏が最も推すのは高市氏だ。

「歴史的に例外なく女性宰相になった国は経済がよくなるので、それを期待した外資の株高になってます。きめ細やかさ、具体性、実行力、真面目さ、責任感に非の打ちどころがない。中国ではなく、アメリカも支持してます。声の大きい人間や策士に操られる人間が政権運営するのではなく、本当に仕事のできる人物が総理になるチャンス。現代版の推古天皇です」とケビン氏。

 最後に野田氏について「1回目の投票で決まらないよう決戦投票向けに出馬した、二階派工作のかませ犬のイメージは拭えない。共同記者会見でも、総理総裁としてのビジョンはあまり語っていない。閣僚、党三役狙い」と話している。