絵本を中心に活躍中の亀山達矢氏(44)と中川敦子氏(43)によるクリエイティブ・ユニット「tupera tupera(ツペラツペラ)」が16日、大阪市のあべのハルカス美術館で17日に開幕する「tupera tuperaのかおてん.」(11月7日まで)の記者内覧会に出席した。

 2002年に活動を開始し、「白熊のパンツ」「パンダ銭湯」などの絵本だけでなく、NHK・Eテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションを担当するなど、さまざまな分野で活動中の2人。同展では「顔で遊ぶ」をテーマに、絵本の原画や新作映像、天井の鏡を見ながらオリジナルの顔をつくり上げる「床田愉男」まで、顔を使った遊び心に満ちあふれている。

 亀山氏が「『かおてん.』で顔のおもしろさに気づいてもらいたい。子供だけじゃなく、大人に楽しんでもらいたい」と話すと、中川氏も「顔をテーマに心も体も使って楽しめるようにしている。身近なもので真剣に遊ぶ楽しさ、パワーが伝われば」とアピールした。

 会場のあべのハルカス近くにある「湯処あべの橋」では「パンダ銭湯」を再現した「パンダ湯」を開催中。個展と「パンダ湯」の両方を巡って、ツペラツペラの世界観に触れてみるのもいいかもしれない。