俳優の田村幸士(44)、元宝塚歌劇団で女優の夕貴まおが8日、東京・渋谷区の文化総合センター大和田伝承ホールで舞台「沙也可~海峡を越えた愛~」(製作総指揮・倉科遼 12日まで)の初日前記者会見を行った。

 同舞台は戦国時代、豊臣秀吉の朝鮮出兵に従軍した雑賀孫六が「沙也可」(演・田村)と名を変え、日本と戦う愛と慟哭の壮大なドラマ。沙也可は美しい朝鮮人の娘、金美姫(演・夕貴)と恋に落ちる。

 田村は「この作品は愛を感じられる作品です。僕なりの沙也可を演じたいと思っています」と意気込む。夕貴は「田村さんの演じる沙也可は優しい愛に包まれている。それを感じられてとても幸せです」と話した。

 実は同舞台では、「沙也可」の末裔である12代目の金昌先氏が実際に出演している。金氏は「この沙也可の舞台は現地でもすごく宣伝されています。記念館もありますし、ぜひ、訪れてほしい」と日韓友好の橋渡しとなることを期待していた。