元迷惑系ユーチューバーのへずまりゅう(30)が格闘家に転向し、再起をかける一戦を前にピンチを迎えた。今月19日に予定している素人格闘技戦「hatashiai」(東京・歌舞伎町)のデビュー戦は、へずまの更生支援で、運営側はクラウドファンディングの実施を発表していたが、過去の行いが災いし、支援金ゼロもあり得る事態になっているのだ。


 格闘技界へのチャレンジを表明したへずまに対し、「hatashiai」は戦いの場をセッティングし、黒人ファイターとの試合が決定していた。みそぎマッチとあって、へずまには交通費と宿泊費は出されるものの、試合のギャラはゼロ。クラファンで集まった支援金をそのまま渡す予定だった。

 へずまは反省文を発表し「今後は人に迷惑をかけない、犯罪行為は絶対にしません。自分が社会復帰する為に皆さんのお力をお貸しいただけないでしょうか? 期待は裏切りません」と支援を要請していた。

 クラファン方式は昨年の大会でも採用されていたが、今回はなぜかクラファンの申請が通らない事態に陥っているという。

「hatashiai」の古賀真人GMは「どうやら〝へずまりゅう〟が理由で、ストップがかかっているようです。試合まで時間がなく、代替手段を考えているが、最悪、支援金は集められないかもしれない」。過去のトラブルや執行猶予付きの有罪判決が出た直後という状況が影響しているとみられる。

 古賀氏は山口県防府市で暮らすへずまの元に出向き、クラファンが難航している件を伝えたという。

「クラファンの目標額は20万円で、オーバーも可能だった。日々の生活がひっ迫していると打ち明けていたへずまは、クラファンに期待していたんでしょうね。ゼロになる可能性を伝えたところ、本当に怒っていました。でも彼の友達から『お前がやったことだからしようがない』と言われ、納得していた」

 へずまはユーチューバーへの復帰も視野に入れ、判決後にチャンネル再開の準備に入っていたが、アカウントはすぐさまBAN(利用停止処分)の憂き目に遭っている。自業自得といえばそれまでだが、更生へ向けての再チャレンジの道は、クラファン一つとっても険しい限りだ。

 その後、古賀氏はへずまからスパーリングパートナーに指名され2日間、練習に付き合った。

 古賀氏は「普段、地元のヤンキー相手に力比べしている程度で、ボクシングは素人のハズだが、想像を超えた強さだった。『絶対に勝ちたい』と気合が入っていて、彼の怒りが試合に向けられれば、すごい試合になる」と、へずまの身体能力の高さに舌を巻いた。

 裸一貫からの出直し戦は、果たしてどうなるのか。