ボクシングの元世界3階級王者・長谷川穂積氏が30日、ブログを更新。数千人の観客が密状態となったヒップホップ系の野外フェスティバル「NAMIMONOGATARI2021~the next story~」(29日、愛知県国際展示場)に言及した。

 長谷川氏は「緊急事態宣言中ガイドラインを無視して行った主催者」「楽しむために参加した客」「参加したアーティスト」に対し「果たして誰が悪いの」と問いかける。

「それぞれ生活もあるのもわかるけど今のコロナ感染者増加や医療の逼迫、誰もが自粛で我慢してる時に酒は提供してソーシャルディスタンスを徹底しないなど、ガイドラインをうやむやにして開催する主催者はおかしいよね」と強行開催した主催者のやり方に首をかしげた。

 また、ミュージシャンに対しては「主催者がちゃんとしてると思って参加を決めたと思うけど、状況みてダメじゃんこれって思ったなら辞退してもすげーカッコいい判断だと思うけどな」とアーティストの判断すべきと指摘。ただ「動画見たけどあるミュージシャンなんて客入り乱れるよう煽ってたぐらいだからまじ何も考えてないんだなて思った」とバッサリ。観客については「状況見てやばいなって思ったなら帰る方法もあったと思うし ※チケット代考えるとなかなか勇気のいる決断だが」「楽しさに負けてルールを守らなかった方にも責任はあると思う」と厳しい見方を示した。

 その中で、長谷川氏が一番問題視するのは主催者だ。「これから二度と音楽イベントできなくするとか、売上金を医療関係者に寄付するとかなんらかの罰はあるべきだと思う」と厳しい処分を求める。そして「しっかり利益も得てやることやって謝罪だけで終わるには軽すぎると思うのだが」と締めくくった。


 常滑市で行われたこのフェスは新型コロナ感染対策を行うことを明言していたにも関わらず一部はノーマスクで歓声をあげていた。その様子は動画で拡散され、大炎上。酒類の販売が行われていたことも問題視された。

 主催者側はこの日の夜にイベントの公式サイトにお詫びと経緯を掲載。コロナ感染対策を講じていたが「認識が足りなかった」と説明した。