「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(NHK党)が次期衆院選で、東京都選挙区や東京ブロックから立候補を予定している「堀江政経塾」塾生計6人の九州エリアへの〝集団移転〟を検討している。

 堀江貴文氏が外部講師を務める堀江政経塾の定例会が23日、開かれた。政治家輩出を目指す同塾では、次期衆院選にNHK党から比例東京ブロック単独で堀江氏の秘書・斉藤健一郎氏のほか、東京選挙区に5人の候補が立候補を予定しているが、立花孝志党首はこの日、塾生らの九州選挙区への国替え案を提示した。

 きっかけは政見放送への出演を巡る時間配分だ。東京選挙区の場合、現時点で各候補者は1分程度の出演枠しかなかったが、九州選挙区に移った場合、1人が丸々1本、9分間出演できる。

 立花氏は「せっかく立候補するんだから、みんな政見放送に出て、自分の主張を訴えたい。合理的にフレキシブルに対応できるのが、ウチの強み」と話した。

 メリットは政見放送だけではない。福岡県八女市出身の堀江氏が、「福岡北九州フェニックス」を創立し、来年度からプロ野球独立リーグ・九州アジアリーグに参戦する。九州は堀江氏の〝ホーム〟でもあり、塾生が、九州各県や比例ブロックからの出馬で、相乗効果も見込める。

 また沖縄2区には、〝少年革命家〟でユーチューバーゆたぼんの父親・中村幸也氏がNHK党から立候補する。中学校不登校を訴えるゆたぼんは、ネット上では話題の人になっており、父親の中村氏も不登校や教育問題を衆院選で訴える予定。堀江政経塾の塾生が九州エリアから大挙、立候補することで、ゆたぼんパパを含め、注目度がより高まる狙いがある。

 立花氏と堀江政経塾の塾生は九州への〝集団移転〟について、近く最終決定する考え。塾生からは反対意見は出ていないとあって、まとまる可能性が高そうだ。