やる気はあるのか!? 7月の東京都議選中に無免許運転で人身事故を起こして「都民ファーストの会」を除名処分になっていた木下富美子都議(54)が当選証書を受け取っていたことが分かった。

 木下氏は都議選直後に行われた当選証書付与式を無断欠席していた。板橋区選挙管理委員会によると、付与式後に木下氏の代理人と連絡が取れたという。「約1週間後に代理人の方が区役所を訪れ、当選証書を受け取っています」(担当者)。当選証書を受け取らないと都議として活動できないわけではないが、現役都議によると「身の引き締まる重要なもの」とのこと。木下氏も当選証書を前にしてやる気になったのかもしれない。

 とはいえ事故発覚からずっと身を隠している木下氏を取り巻く環境は悪化するばかり。17日には地元選挙区の板橋区民ら有志が立ち上がり、小池百合子東京都知事に請願を提出。小池氏に説明責任を求めている。

 この団体は「日本の民主主義と公平な選挙を守る会」といい、党派性はまったくなく、純粋に木下氏の行いに疑問を持つ区民らで構成されている。団体関係者は「私は小池さんが好きで、7月の選挙でも木下さんに投票したんです。それなのに小池さんの顔に泥を塗るなんて信じられない」と、木下氏に票を投じただけになおさら怒りを感じている。

 別の団体関係者も「木下さんの件が報じられるたびに『板橋区選出の~』と出るから、私たち区民が悪いことしているみたいな気分になって傷つく。ずっと板橋に住んでいるならともかく、彼女は遠くから来た人。板橋区にも泥を塗っていますよ」と憤慨している。

 これだけ板橋区民の怒りを買っているとなると今後の政治活動はままならないだろう。