東京五輪をきっかけに韓国で〝旭日旗狩り〟が激化している。

 東京五輪では旭日旗の使用を巡って日韓両国や国際オリンピック委員会(IOC)の間で騒動が起きたが、韓国では旭日旗に対する行き過ぎた反感が表面化している。

 韓国紙「全北日報」は、全州高校の本館正面玄関の入口の屋根部分に太陽の上半分をかたどった造形物が設置されており、これに対して「旭日旗を連想させるものだ」と批判が起きている様子を報じた。

 問題となっている造形物は半円形から放射状に線が伸びているものだが、色は建物と同じ白に近く旭日旗に似ているかは議論が分かれるところ。ただ同紙によると、歴史学者の間から「見る人によって違うだろうが、旭日旗の形と似て見えるのも事実だ」と糾弾する意見が出ているという。

 こうした指摘に対して全州高校側は真っ向から反論。同校関係者は「建てられてから長時間が経過しているもので、和風の模様なのかはよく分からない」と建築時の意図は不明としつつ、少なくとも現在は旭日旗模様とは考えていないとの見解を示した。

 最近韓国では放射状の模様に対して過剰反応を示すケースが多く、国民の間でも賛否が沸き起こっている。同紙が「最近、東京五輪でも旭日旗の使用が議論を起こした」と指摘するように、東京五輪をきっかけにして韓国で旭日旗に対する〝攻撃〟が激しくなっており、大きな問題になりつつある。

 日韓関係が微妙な状況だけに、韓国の国民には冷静な姿勢を期待したいところだ。