無免許運転で人身事故を起こした木下富美子都議(54)をめぐって、選挙区の板橋区民有志らによる団体「日本の民主主義と公平な選挙を守る会」が17日、小池百合子東京都知事(69)に対して請願書を提出した。

 請願の内容は7月2日に木下氏が起こした事故について把握していたか等を含めて説明責任を求めること、都民ファーストの会の特別顧問として都民ファに対する適切な意見表明、警察へ迅速な捜査と報告を求めること、24日までに文書で回答することの4点となっている。

 同団体は背後関係も利害関係もなく、木下氏に対する疑問で板橋区民が集まって出来上がった団体だという。すでに木下氏の除名決議を求める5609人分の署名を板橋区民を中心に集め、都議会議長宛てに提出もしている。

 板橋区民は木下氏が今だに区民に対して説明責任を果たしていないことに怒りを感じている。

 団体関係者の1人が「私は小池さんが好きなんです。だから、7月の選挙では木下さんに1票入れています。小池さんの顔に泥を塗るような行為は信じられない」と言えば、別の関係者も「みんな木下さんに1票を入れたんじゃなくて、都民ファーストの会や小池さんに票を投じたつもりなんですよ。それなのに…」と憤る。

 団体代表のバーバリッチ優子氏は「木下都議がご自身のやったことを正当化するのではなく、清算して再出発してほしい」とケジメを訴えている。木下氏に板橋区民の思いは届くのか。