新型コロナの感染爆発は、12日の東京都のモニタリング会議でも「かつてないほどの速度で感染拡大が進み、新規陽性者が急増している制御不能な状況。災害レベルで感染が猛威をふるう非常事態」との発言が上がるほどになっている。

 東京都の入院患者数は12日時点で前日から1人増の3668人。「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演した同局社員のコメンテーター・玉川徹氏は「入院患者数は頭打ちで、毎日5000人レベルで新しい感染者が発生しているなかで、入院数は1人しか増やせない。自宅療養が2万人以上、入院を待機、調整中が1万人以上いらっしゃる。東京都も政府もなぜ福井県のように体育館を療養施設にするということをしないのか」と提言した。

 福井県は「自宅療養はさせない」という方針で、100床収容できる体育館を確保し、12日の新規感染者数は18人におさまっている。

 さらに玉川氏は「なぜ国会を開かないのだろう。専門家が災害、制御不能だと言っているのに、政府は目に見えるようなことはやっていない。だったら、大規模な療養施設を建てることなどを国会でちゃんと審議してほしい。いくらメディアで言っても政府には届かない。そのために我々は国会議員を選んでいるんですから」と語気を強めた。